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夏のおさらい④湿度の話のさらにつづき(エンタルピー登場!)

温度を下げずに湿度(絶対湿度)を下げるってことがどういうことか。

まずは前回の話しを表にします。
不快な現況から快適範囲に入る①と②
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①は温度下げずに絶対湿度を下げて快適範囲に。
②は絶対湿度は変えずに温度を下げて快適範囲に。

さて、ここでエンタルピー登場。
現況と①のエンタルピーを出してその差を表記します。
エンタルピーの差8.7
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次に、
現況と②のエンタルピーを出してその差を表記します。
エンタルピーの差1.1
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かなり違いますね。

で、それがどうしたの?という声が聞こえてきますね。
エンタルピーという呪文のような言葉があなたと私の間に立ちふさがっていますね。

では、エンタルピーはエネルギーの状態だと思ってください、、、
いや、これではダメだ。

うーん。


エンタルピーの差が大きいという事は、
仕事がが大きい=エネルギーを多く使うと理解してください。

だれかに説明が間違ってると怒られそうですが、これでいきます。


とすると、
①の絶対湿度を下げて快適にするのと②の温度を下げて快適にするのでは、
①の方がエネルギーを使う、逆に言うと②の方がエネルギーを使わない、
という事になります。

基本的に家庭の空調はエアコンですから、
①の方が電気を多く使う=電気代が高くなるという事になります。


でもちょっと待って。
最近のエアコンは除湿の方が電気使わないって聞いてるよ。とか、
じゃ除湿器使えばいいじゃん。とか、
様々な声が聞こえてきますね。

では、次回はその辺の話をしましょう。


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by katosans | 2017-09-30 15:37 | 暮らし省エネ研究会 | Comments(0)

夏のおさらい③ 湿度の話の続き

ちょっと蒸し暑くなった室内をカラッとさせるとか涼しくさせるってことは、
どういうことなのかを今回は見ていきますね。

前回に続いて催眠術のような話なので、
お嫌いな方はすっ飛ばしてください。
2回くらい先には目の覚めるような話題にいたしますので。


さて、前回見た「湿り空気線図」覚えてますか?
そう、眠くなる表。

あの表に、アメリカ空調学会(ASHRAE)の快適範囲というのを表記するとこんな感じになります。
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表の青紫に塗られたエリアが快適範囲。
ちなみに、感じられない程度の風、夏の軽装、ディスクワークの条件での快適範囲です。
まずは室温26℃、相対湿度60%を赤丸で示しました。


では、27℃、60%にしてみます。
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快適エリアからわずかに外れましたね。
快適エリアに戻したい、、、
さてどうするか。


2つ候補を考えましょう
①湿度だけ下げる
②温度だけ下げる

まず①を表で見てみましょう。
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27%のまま下に下りていくと、相対湿度45%くらいで快適範囲に入ってきます。
ここで注目してもらいたい事が有ります。
この表の縦軸は絶対湿度なので、上下の位置の違いは絶対湿度の量の違いとなります。

温度を変えずに湿度を下げるという事は、絶対湿度を少なくするという意味なのです。

「寒くしないで、カラッとさせたいよねぇ」という欲望を満たすには、
絶対湿度を少なくしないとならんという事です。


では②を見てみましょう。
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横に温度を下げていくと26.5℃くらいで快適範囲に入ってきます。
縦軸の上下の移動ではないので絶対湿度は変わりません。
相対湿度は上がりましたね63%くらい。


さあ、質問です。
あなたなら①と②のどちらの方法を選びますか?

まあほとんどの人は①選びますよね。
室内干しの洗濯物も良く乾きそうですしね。


、、、でもね。

①の絶対湿度を少なくするっていうのは難しい問題なのです。


続きは次回


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by katosans | 2017-09-22 16:15 | 暮らし省エネ研究会 | Comments(0)

夏のおさらい③湿度の話

9月に入ると忘れがちになってしまいますが、
日本の梅雨から夏は湿度との戦いですな。

蒸すねぇ、、、汗が乾かないねぇ、、、洗濯物も乾かないねぇ、、、
湿度が下がってカラッとすれば冷房しなくてもなんとかなるのにねぇ


さて今回のテーマは夏の「湿度」

今、住宅関係者の中で最もホットな議論のテーマは夏の「湿度」なんです。

どんな基準・考え方をもとに、
温度・湿度をどのような方法でどのくらいにするのか。

なぜ、そんなに「湿度」がそんなに議論されるかというと、
温度に比べ湿度はコントロールすることが難しいからなんです。

今回から数回はこの湿度関連の話をしていこうかと思います。

話しを進める前に基本的な知識をちょっとだけ。
こんな表を見たことありますか?
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「湿り空気線図」っていいます。
この舌がもつれるような名前の表は、
湿度の話になると必ず登場して皆さんを睡魔におとしいれます。

この表は、
乾球温度:いわゆる普通の温度計で計った温度のこと
湿球温度:むかし昔、小学生の頃、濡れたガーゼを巻いた温度計思い出しましょう。
     あれで計った温度。
相対湿度:普通によく使っている%であらわす湿度
絶対湿度:空気1立方メートルに含まれる水蒸気の量
エンタルピー:あぁ、これねぇ、、、熱の関係の、、、便利な概念、、、
まぁとりあえず、、、

表にはこんな関係が表されています。

例えば、
乾球温度と湿球温度がわかれば、
相対湿度と絶対湿度ともちろんエンタルピーが読み取れます。

乾球温度と相対湿度がわかれば、
絶対湿度とこりゃまたもちろん知りたいエンタルピーが読み取れます。

読み取り方を知りたい方は、個別にご相談ください。

本題に入っていませんが、、、次回に続きます。
「絶対湿度」と「エンタルピー」という言葉、記憶に刻んでおいてくださいね。

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by katosans | 2017-09-15 11:35 | 暮らし省エネ研究会 | Comments(0)

夏のおさらい②内部発熱の話

皆さん、家庭のエネルギー消費の内訳って知ってますか?

恐らく円グラフで見たことがある人が多いのではないかな。
多分、「冷房のエネルギー消費って思ったより少ないよね」
なんて話題で見たことが有るのだと思います。

暖房:22.9%
冷房:2.0%
給湯:27.8%
厨房:9.1%
照明・家電:38.1%
(資源エネルギー庁の2014年度データ)
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今回は「照明・家電:38.1%」に注目していただきたいのです。
これ大きいですよね。
もちろん冷蔵庫や洗濯機なんかもここに入るので当然と言っては当然かも。
ホットカーペットなんかも暖房ではなくここに入っていると思います。

暮らしの省エネ目線では、「照明・家電」はかなり大きな項目だぞと。
白熱電球をLEDに替えたり、冷蔵庫やTVを最新の省エネタイプに替えたり、
ホットカーペット使わない、なんてのは削減効果大。


おっと、今回は夏のおさらいでした。
2回目は「内部発熱」

前回は外部から入って来る熱の話でしたが、
夏には家の内部にも敵がおりました。
それが「内部発熱」

「内部発熱」ってのは上で書いた「照明」「家電」あと「人」から発せられる熱の事。

窓の日除けをがっちりして、家の断熱がめっぽうよくても、内部から暑くしちゃっているんですよね。

「人」はだいたい100Wくらい発熱しているのですが、まあ「人」は減らさないとして、、、

照明器具、冷蔵庫、TV、パソコン、ゲーム機、インターネットなんかのルーターなんてものから四六時中熱が発せられ、
お部屋はどんどん温められているのです。

東京大学・前真之先生作成の内部発熱元別の室内温度上昇資料貼っときます。

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これって、省エネや光熱費の話もあるけど、快適性も損ねてますよね。
利便性を獲得して快適性を損ねているとも言える。

「人」が不快で出て行っちゃう前に「照明」「家電」何とかしようよと。

照明器具をLEDに、
古い冷蔵庫やTVは最新の省エネタイプへ、
TVは見てない時は消そう、
パソコンやゲーム機はシャットダウン、
スイッチ付テーブルタップ使って待機電力をカット。
省エネって言われると面倒になる人でも、快適性の為と思うとやる気出ますよねぇ

ではまた

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by katosans | 2017-09-08 19:00 | 暮らし省エネ研究会 | Comments(0)

夏のおさらい①日射遮蔽の話

天候不順な8月でしたね。
現在9月2日、なにやら夏が終わったような陽気です。

省エネ的な視点から、夏の暮らしについておさらいを何回かに分けて行うことにしましょう。

まずは基本中の基本から。

今回は日射遮蔽(簡単に言うと日除け)

先ずは簡単な質問、
夏、室外から室内に熱が入って来るのが大きいのはどこでしょうか?

そう、「窓」ですね。

熱の入って来るのが大きい順に並べるとこんな感じ。
1位「窓」73%
2位「屋根」11%
3位「外壁」7%
4位「換気」6%
5位「床」3%
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出典(一社)日本建材・住宅設備産業協会
(建物の断熱性能等によって変わるので目安です)

出来るだけエアコンの電力消費を少なく快適にしたい。
あるいは、エアコンを使わないのでなるべく部屋の温度を上げないようにしたい。
という場合には、先ずは何をさておき「窓」の対策をするのが効果的です。

それでは「窓」の対策にはどんなことが有るかおさらいです。

①窓の外側の対策
南向きの窓は適切なヒサシが有れば日射を遮ることができますが、
西窓はヒサシの効果があまり期待できません。
よしずやグリーンカーテン、外付けスクリーン、庭木での遮蔽が効果的です。

②窓の室内側の対策:カーテンやブラインド、断熱スクリーン等
日差しが直接入っていなくても窓の近くに座ると暑いですよね。
外壁に比べると窓の断熱性能はとても低いので、
カーテンやブラインド、断熱スクリーン等で熱を遮ることも効果的です。


猛暑や酷暑の日中にエアコンを切った状態で出かける場合。
窓を開けて通風しておくよりも、
窓を閉めて日除け対策した方が室内の温度は低く保たれます。
シャッターやカーテンなどをしっかり閉めてお出かけすることをおすすめします。


在宅時にカーテンを閉めるのは「ちょっと陰気な感じでいやだな」という場合は、
断熱スクリーンがおすすめです。
不織布でできたハニカム状のスクリーンは障子のようなやさしい明るさとなります。

断熱スクリーンを活用して快適かつ省エネな暮らしを実現されているH様宅の記事をご参照ください。
↓↓↓H様宅の記事です↓↓↓


次回もお楽しみに。

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by katosans | 2017-09-02 11:05 | 暮らし省エネ研究会 | Comments(0)