こんな繰り返しでプランをスケッチするので、
粗いスケッチがどんどん出切るのだが、なかなか終わらない。
気長に繰り返すうち、
何度目か、何十回目かに、不意に到達点はやってくる。
さて、この到達点というやつはどんな状態か。
諸条件の相関関係のイメージから作ったプランと、
施主家族の生活しているイメージがピタリと重なる瞬間を、
ぼくは到達点と言っている。
諸条件を上手にクリアしているとか、美しい空間構成だとか、
それだけでは到達感は得られない。
この家族がどのように生活を開始し、
どのように暮らしていくのだろうかと言うことが、
最後の到達点のキーポイントとなってくる。
この到達感はとても爽やかで気分が良いので、
プランニングはやめられない。
ただ、到達点に達したプランが、採用になるかと言うとそれはまた別の話・・・